それぞれ一番大事だと思った物を手に外へ。
そしてまず他の棟の安否の確認。「大丈夫ですかー」との問いかけに「大丈夫でーす」との声が2方向から聞こえる。
畑田(仮名)さん一家(30代後半夫婦、小3と小1の男の子)と佐藤(仮名)さん一家(30代半ば夫婦、小さい子供3人)。
2家族とも幸い大したケガはなかったが、地震の縦揺れで1m飛ばされた佐藤さんパパは少し手のひらに擦り傷。
っつーか、地震て人をぶっ飛ばすのか!?
子供達はケガは全く無かったが畑田さん家の男の子が「僕たち死んじゃうの〜!?」
と半泣きで聞いてきた。
「大丈夫、大丈夫」と言ってはみたものの、ヤバいよな〜と思っていたら…グラグラとまた大きい揺れが来やがった。
ロッジの周りにの樹がいつ倒れてくるか心配で「早く道路に出よう」と焦る俺。
キャプテンやお父さん達は樹は根が張っているから比較的安全と冷静な意見を言うが、今の俺にとって樹なんて政治家以上に信用できない。
だけど怖がっている子供達の手前、やたらと怖がれない。
すると、遅れて来る予定の嫁グレから電話が入る。嫁グレとAカッパーズは見附のプラント5駐車場で地震にあったらしい。そして、震源地で小千谷震度6。
・・・すぐ隣じゃん、ここ川口の。
とりあえず、嫁グレ達の無事を確認して安心。
揺れがひとまず収まり、道路に出て歩いて5分程のグラウンドに避難することに。
仲間3人と居るだけでも心強いのに、この家族達が居てくれてさらに心強さが増した。でも怖い。
道路に出てグラウンドに向かい、あと少しでグラウンドというところで・・・

次回に続く

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